本宿小と山中小で「(仮称)三井アウトレットパーク 岡崎」の仮囲いに展示される俳句を作るワークショップを実施しました
2024年12月9日(月)、岡崎市立本宿小学校および岡崎市立山中小学校にて、「おかざきこども俳句」と題した俳句ワークショップを5年生の児童を対象に実施しました。
本ワークショップは、2025年秋にオープン予定の「(仮称)三井アウトレットパーク 岡崎」の建設予定地を工事中に取り囲む仮囲いを活用し、写真やイラストを通じて岡崎市やその地域の魅力を発信するプロジェクトの一環として行われました。
![](https://one-river.jp/media/018/202501/mode3_w2220-8e0baf55100e6ab47c1edc1d7e07262eb00d28ec3e314432439a5a7ce23351cb.jpg)
当日の講師には、俳句のための文具ブランド「句具」を運営し、俳人としても活動する後藤麻衣子さんをお迎えしました。今回は、子どもたちが撮影した写真をもとに言葉を見つけ出し、俳句を作るという手法(アルバム俳句と名づけました)で俳句づくりを行いました。このワークショップを通じて、自分たちのまちの風景を改めて見つめ直し、まちの魅力を深掘りする体験を、子どもたちに楽しんでもらいました。
写真から言葉を見つけ、季語と季語以外に分ける
俳句ワークショップ当日に向けて、子どもたちには「通学路で見つけたまちの色」というテーマで事前に写真を撮ってきてもらいました。俳句づくりの一番はじめのステップとして、その写真をテーブルに並べ、俳句の素材となる五音を短冊状になった紙に次々と書いていきました。
やがて言葉が書かれたカラフルな短冊がテーブルいっぱいになりました。これらの言葉を「季語の五音」と、「季語ではない五音」に分けました。「季語」と一言で言っても、とてもたくさんの種類があります。後藤先生にチェックしていただきながら、「こんな言葉も季語になるのか」と発見をしながら短冊を仕分けていきました。
取り合わせで俳句づくりにチャレンジ
「季語の五音」と「季語ではない五音」を仕分けることができたら、その間に入る七音を考えて、短冊を選びながら五七五の俳句を詠みます。まずは後藤先生が作ってきてくれた七音を使って練習しました。次に真ん中の七音をそれぞれ自分たちで考えて五七五を作りました。いいなと思う、五音、七音、五音の組み合わせで俳句を作っていきます。個性的で素敵な俳句がたくさん生まれました。これは「季語」と、季語とは関係ない「俳句のタネ」を取り合わせて作った「取り合わせ」という手法を応用しています。
できた俳句をみんなで鑑賞
今回のワークショップでは、ひとり一句作ることを目標にしていましたが、多い子では10個以上俳句を詠んでくれました。出来上がった俳句をテーブルに並べ、いいと思った俳句にシールを貼るという方法で鑑賞しました。俳句づくりを通して、改めて自分たちのまちの景色を発見し、まちへの愛着が深まったのではないかと思います。
完成した俳句は、1月末に展示予定ですので、ぜひ現地で作品を見ていただけたら幸いです。
プロジェクト概要
クライアント:三井不動産株式会社
参加者:岡崎市立本宿小学校、岡崎市立山中小学校5年生のみなさん
俳句講師:後藤麻衣子(株式会社COMULA)
企画・運営:株式会社スペース、ONE RIVER
協力:岡崎市立本宿小学校、岡崎市立山中小学校