6月8日(日)に実施しました、ぶどう作り体験&BBQイベント「みんなでマルタ園ピクニック」。
当日の様子をマルタ園の中根利枝さんより素敵にレポートいただきました。今回の企画はたまたまのご縁とタイミングが重なり、急遽実施した取組みです。それにでも当日30名近くの方に参加いただくとともに、まちと山間部、生産者と消費者という異なる二つの事柄に潜むつながりの可能性を見出す。とても意義深い機会とすることができました。地域と人をつなぐ、元気な地域づくりの道をこれらも歩んでいきたいと思います。今回は素敵な機会をありがとうございました!(岩ヶ谷)

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毎年6月は、ぶどう農家にとって作業繁忙期の季節。日差しや雨から実を守る「傘かけ作業」にも追われて、「猫の手も借りたい」そんな時期です。これまでは、作業スタッフを雇うのが当たり前の形でした。

そんな中、今回ご縁をいただいたのが「ONE RIVER」の皆さん。大人から子ども、そして地域課題に関心のある大学生まで約30名が集まり、ボランティアで傘かけ作業を体験してくださいました。

参加者の皆さんは、ぶどうの成長や農産物ができるまでのプロセスに真剣に興味を持ち、作業の意味や農業の現状についても理解を深めてくれました。予想をはるかに超え、予定していた3000枚の傘かけがなんと5000枚を達成!小学生の子が、午前中はうまくできなかった作業を午後には習得し、自信に満ちた表情で取り組む姿に、私たち農家側も胸を打たれました。


もともと私たちは、農業の価値は「モノを作り、売る」だけでなく、その過程を伝え、体験してもらうことにこそ大きな可能性があると感じてきました。その価値をどうカタチにし、届けていくか、試行錯誤を重ねていたところでもありました。

今回のイベントを通じて、皆さんの姿に背中を押され、改めて私たち自身もその価値に気づかせてもらったように思います。農作業の体験は、地元の農産物の価値を高め、農地や自然環境への関心を育み、耕作放棄地を減らし、地域コミュニティを育て、そして未来の豊かな大地へとつなげていく力があるのだと、実感できる一日になりました。

この夏には、皆さんに作業していただいたぶどうの収穫体験、秋には土づくりの体験も予定しています。今回の出会いと体験が、地域と人をつなぎ、次の世代へと続く元気な地域づくりの一歩になったことを、心から感謝しています。(中根利枝)






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