おとがわわんぱく寒中水泳を実施することができました!【詳細レポート】
2024年1月14日(日)、主催株式会社岡崎竜城スイミングクラブ、共催ONE RIVERで 「おとがわわんぱく寒中水泳」を開催しました。はじめて乙川で寒中水泳が実施されたのは74年前の昭和24年(1949年)。小学校の教員が作った岡崎水泳協会の主催で開催されました。その後、乙川の水質汚濁等により中断されましたが、水質改善により一度復活を遂げたという経緯があります。以降開催が続いていましたが8年前に再び中断。そして今回は2回目の復活となりました。本記事では寒中水泳当日の様子を、主催者かつ参加者目線の詳細レポートとしてお届けします。
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おとがわわんぱく寒中水泳を実施することができました! | お知らせ | ONE RIVER
イベント概要
企画名:おとがわわんぱく寒中水泳
日 時:2024年1月14日(日)13:00~14:30
場 所:乙川河川緑地(西三河庁舎前)
天 気:晴れ
気 温:10.1℃
水 温:8℃
参加者:事前予約50名(うちキャンセル3名)+当日参加10名、計57名
主 催:株式会社岡崎竜城スイミングクラブ
共 催:ONE RIVER
協 力:株式会社ツツイエンターテイメント、葵湯、有限会社睦美、株式会社トライアスロンステーション、個室炉端よろずや、日近太鼓、松原宏幸さん
CBCニュースにも取り上げられました!
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水温8℃の川で寒中水泳 10歳から64歳までの男女57人が参加 8年ぶりに冬の風物詩が復活 愛知・岡崎市 | 東海地方のニュース【CBC news】
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水温8℃の川で寒中水泳 10歳から64歳までの男女57人が参加 8年ぶりに冬の風物詩が復活 愛知・岡崎市
菅生神社さんによる安全祈願
まず寒中水泳が無事に行えるよう安全祈願から。先日ONERIVERで初詣にも行った菅生神社さん。毎年私たちONE RIVER が開催する「川びらき」の際にも川の安全祈願をお願いしている、岡崎最古の由緒ある神社です。今回は久しぶりの寒中水泳ということで、催しが安全に行なわれるように参加者全員でご祈祷しました。
開会式
開会式は主催団体及び協力団体の紹介と来賓挨拶から始まりました。中根市長も過去の寒中水泳に参加されていたそうです。これまでの行われてきた長い歴史は、地域の皆さまのご協力あってのことと思うと、今回無事に開催できたのも岡崎市民が持っている「乙川を愛する気持ち」の一片のような気がします。
さて、その後は遊泳コースの紹介。今回寒中水泳を行う乙川の区間は対岸まで約60m。川の真ん中にオレンジ色の目印が浮いています。今回は3コース(往復コース:120m、半分折り返しコース:60m、手前で折り返しコース:20m)が用意されました。
水上の安全な楽しみ方レクチャー
続いて、川に入る前に竜城スイミングクラブさんによる水上の安全な楽しみ方レクチャー。水難事故の防止を啓発するオリジナルキャラクター「スイクンマン」と一緒に水中で危なくなったらどうすればいいか、体操しながら覚えます。「浮いて待てのポーズ!」結局水の中で危なくなったら浮いて待て、ということなのです。寒中水泳も含め、川や水との付き合い方を考える大事な時間です。
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さらに、東海学園大学の水泳部の皆さんによるラジオ体操を行いました。みんな皆で同じダンスをすることで、参加者全員の一体感がありました。
選手宣誓
開会式の最後は、遊泳者を代表して若者2名の宣誓。
「宣誓!私たちは寒さや冷たさに負けず、久しぶりに乙川で寒中水泳ができることに感謝し、最後まで楽しむことを誓います!」
寒中水泳参加者や見物客から温かい拍手が送られました。
いざ寒中水泳
温まった体の冷えきらないうちに、いざ冬の乙川へ。スターター役の法螺貝演奏に続いて、遊泳中は日近太鼓の演奏が会場内に鳴り響き、寒中水泳を盛り上げます。今回は10代の部、20・30代の部、40代の部、50代の部、60代の部、リクエストタイム(もう一度泳ぎたい人のため)といった具合に年代順にスタートしました。事前の情報によると10代が18名と3割以上を占めています。岡崎の未来は明るいです。20代8名、30代5名、40代8名、50代7名、60代4名でした。さすがに60代の方は少ないですが、昔の寒中水泳を知る歴戦の猛者というだけあって慣れた様子。足だけ浸かる者。肩まで浸かる者。頭まで浸かる者。足がつかない深さの場所もある乙川で、それぞれ自分のできる範囲で挑戦しました。
「初体験。最初は問題なかったけど、寒さのせいか上がる前の最後の砂利で足の裏がすごく痛かった。水を出てからは感覚が無い」(20代・男性)
「過去には猛吹雪、気温2℃だった年もある。今年は温かい。」(60代・男性)
など、各々感想を言いながらドラム缶風呂へ向かっていくのでした。
以下、筆者(泳ぎました!)の寒中水泳の感想です。
この機会を逃すと一生寒中水泳なんてやることないんじゃないか、と参加した今回ですが、終わってみると本当に一瞬だったと思います。今後は「冬の寒中水泳?もちろんやったことありますよ」と自慢できて嬉しい限り。勢いをつけてざぶざぶと川に入り、途中平泳ぎまではトライできましたが、顔面を浸ける勇気はなく、ゴーグルの出番はありませんでした。アドレナリンが出ていたのか遊泳中はあまり寒さを感じていなかった気がします。あがったあと、なんとなくポカポカしていたのは、サウナ×水風呂のあの感じでしょうか(筆者はサウナは苦手)。(後述する)ドラム缶風呂に並んでいる間の風が一番の大敵でした。自分の番が来て、一瞬の体験を駆け抜けて、そこからは他の年代の様子をみることも出来ず、と今回自分以外の方の寒中水泳の様子が見られなかったのが少し残念ですが、後から色んな方が見せてくれる写真や映像を見て、とてもいい光景だな、こんなに見物客がいたんだな、と改めて今回のイベントの意義を感じることができました。
あたたまりポイント
初めての寒中水泳だけでなく、初めてのドラム缶風呂だった方も多いのではないでしょうか。河川敷に、土台を組んで載せたドラム缶。ぎりぎり二人が入れるサイズで、必要な水は200L。近くに川があるといえど、蛇口から出るキレイな水に入りたいわけで、ドラム缶だけでなく、水を運搬するのも一苦労でした。朝から薪を燃やして温めたお湯。油断するとお湯がこぼれてしまうセンシティブなお風呂。冷えた体にドラム缶風呂の心地よさがしみわたります。ゆったりしていると後ろから苦情が来てしまうので、乙川をバックに極楽気分を味わえるのは数十秒だけでした。
「ふるまい」お料理部隊
この日の岡崎市は、朝の時点で今季最低の氷点下4.9℃を記録したほどの寒さ。寒中水泳参加者・見学者を体の内側から支えたのがこの「ふるまい」お料理部隊による「豚汁」と個室炉端よろずやさんからの「いなり寿司」。豚汁は豚肉とごぼう大根人参白菜などの野菜がたくさん入った栄養満点の一品、いなり寿司は個室炉端よろずやさんによる差し入れとしてふるまわれました。焚火スペースを囲みながら、皆で食べる料理ほどおいしいものはありません。
閉会式
全員がホッと一息ついてから、閉会式が行われました。感想タイムで前に呼ばれたのは「一度の寒中水泳では飽き足らずリクエストタイムに参加し二度目の寒中水泳を行った勇者たち」。それぞれ今回の感想や過去の話、新年にふさわしい抱負を述べていました。
そして竜城スイミングクラブの大森社長からの終わりのあいさつでは、無事故で久しぶりの寒中水泳が実施できたことへの感謝と、来年以後も続けていきたいという想いが語られ、大きな拍手で今回のおとがわわんぱく寒中水泳のイベントが終了しました。
イベントを振り返って
あらためてけが人もなく、全員無事にイベントを終えることができて本当によかったと思います。後日、体調不良になった方がいないことを願います。さて今回、10代から60代までの多世代が冬の乙川に飛び込む様を見て、これが乙川の歴史の1ページになっていくのだなと万感の思いです。伝統行事を復活したいと、私たちONE RIVERにお声がけいただいたタイミングで、乙川の過去の寒中水泳の写真を大量に見せていただきました。熱気のあった時代がそこにはあり、かつてできていたことが、今はもうできていないという悲しさを覚えました。でも今回の様に、誰かがやるぞといって動き始めるきっかけさえあれば、意外とできる実現力を実感したイベントとなりました。来年以降も続けたいとありましたが、私たちONE RIVER も継続的に関わり、よりよい川との暮らしを考えていきたいと思います。
主催:
株式会社岡崎竜城スイミングクラブ
共催:
ONE RIVER
協力内容:
株式会社ツツイエンターテイメント:企画協力
葵湯:入浴チケット提供
有限会社睦美:ゆるキャラの参加(不動産大好き岡崎の妖精ムツミン)
個室炉端よろずや:いなり寿司提供
日近太鼓:水泳時の太鼓演奏
松原宏幸さん:水泳時の法螺貝演奏
文責:ムー(西村隆登)