【ONE RIVERってなんだろう?を考える①】これまでと今後の展望について|発足に至るまで
2026年3月5日(木)。「ONE RIVERのこれまでをふり返る企画」を実施しました。
2021年5月に発足された〈ONE RIVER〉ですが、当初はまちなかの河川空間の活用から始まった活動も、いまでは各種団体や企業と連携しながら、体験の場づくりの実践、野菜やお米作りといった食農体験プログラムの運営。
また、活動場所もまちなかに留まらず、中山間地域での活動までに発展してきておりONE RIVERという川を軸にしたつながりや文脈の見える化における取組みへのニーズが高まってきていることをスタッフ一同感じております。
そんな中、今回は、あらためてこの5年間で実施してきた取り組みや想い、また活動を通じて沸々と湧き出てきたモヤモヤを共有する時間を設けながら、これからのONE RIVERの行く末について考えるそんな会を実施しました。
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参加者は、岩ヶ谷さん、山田さん、石原さん、加藤さん、西村さん、そして天野さん(NPO法人岡崎まち育てセンター・りた)をお呼びし、6名で実施しました。
座談形式で意見を出し合い、そうして出てきた意見に対して、4月から新たにONE RIVERの活動に参加させていただく身として、当記事を通し前田の所感も記載させていただき、全3回にわたるレポートとして記録していきます。
組織が岐路に差し掛かるなかで、これまでの活動を振り返ることで、今後の活動(ONE RIVER)に活かせる部分を見出していければと思います。ぜひご覧ください!
(前田的)ONE RIVERスタッフ紹介
- 岩ヶ谷充:ONE RIVERプロジェクトスタッフ。ONE RIVERの事務局長/プロジェクトマネージャー、そしてONE RIVERの運営法人でもある株式会社乙川川守舎の代表であり、ONE RIVERの顔的な存在。
- 山田拓生:ONE RIVERプロジェクトスタッフ。ONE RIVER発足前より乙川での活動に関わる立ち上げメンバーの1人。365日カメラを離さず、カメラに愛された男。Nikonユーザー。
- 石原空子:ONE RIVERプロジェクトスタッフ。ONE RIVER発足前より乙川での活動に関わる立ち上げメンバーの1人。名前も身体も自然に身を置いてきた、弊団体随一のアクティブプレイヤー。
- 西村隆登:ONE RIVERアルバイトスタッフ。2024年よりONE RIVERの活動に関わるすっかりベテランスタッフ。名古屋市在住で他地域でもまちづくりに貢献する、弊団体の切り込み隊長。
- 加藤香名子:ONE RIVERパートナースタッフ。ONE RIVERのプロモーション全般に関わるデザインパートナー。科学館に勤務する浜松市在住の敏腕デザイナー。
- 天野裕:岡崎市まち育てセンター・りた事業企画マネージャー。ONE RIVER発足前より乙川での活動に関わりながら団体発足時にも大きな影響をあたえた1人。いまでもONE RIVERメンバーとして活動をともにする。『キノエノ』というシェアハウスも運営する不動産王。
- 前田風海(筆者):2026年春からONE RIVERプロジェクトスタッフとして活動を始めた自称期待の新人。文筆王。
ONE RIVER 発足の経緯
もともとは、NPO法人岡崎まち育てセンター・りたの事業として、乙川河川敷を対象とした水辺活用事業(おとがワ!ンダーランド)を進めてきたことがきっかけで、乙川での活動が始まりました。
はじまりは、2016年。
5年という期間のもと活動が発信されてきましたが、期間が終わるとこれまでに実施してきた活動も一区切りがつき、事業としても閉幕となるのですが、関わってきたメンバーの中で「活動を継続していきたい」という声も上がり、新たに〈ONE RIVER〉として団体が立ち上がったのがきっかけとなります。
ONE RIVER・乙川との関わるきっかけ
今回、参加いただいたメンバーにどういう想いで〈ONE RIVER〉もとい〈乙川〉と関わるようになったのか、どんな活動が印象的だったのか伺ってみます。
山田:印象に残っていることで言うと、『殿橋テラス』の写真を撮らせてもらったことです。当時はりたのスタッフとしてまちと関わる機会もあったけど、もう少し仕事ではない部分で自分の趣味である写真を通してまちと関わりたくて。そんな時に写真を撮らせてもらう機会をもらいました。
天野:そうだよね。確かにてっちゃん(山田さん)って乙川の人(担当)ではなかったもんね。
岩ヶ谷:〈りた〉の中でもプロモーション寄りのスタッフだったもんね。写真を撮る人という印象はあまりなかった。
山田:強いて言えばウェブサイトの人でしたね。ブログでレポートを書いてる時に自分で撮った写真を使ったりしてました。
天野:僕は「ブログを書いてる人」っていうのがファーストコンタクトだったから、自分で発信っていうよりかは「なにかを誰かに伝えたい」っていうところが結構根幹にある。こんないいことやってるなら「もっと多くの人に知ってもらいたい」みたいなそういうモチベーションがあったなっていうのを思っていましたね。
山田:ありがとうございます。
岩ヶ谷:僕は2017年からQURUWA(当時はおとがわプロジェクト)の取組みに関り出したのですが、最初は籠田公園や中央緑道のリニューアル事業に関われるんじゃないか?!と息揚々と岡崎に引っ越して、りたに入ったら「岩ヶ谷くんは乙川で」っていう風に言われたのがきっかけでしたね(笑)。正直なところ、当時の活動を外から見ていて乙川エリアでの活動が一番印象薄かったんですよね。でも担当になったからにはやるしかない!ってことでそこから乙川に熱中していくわけですね。そんななか潮目が変わったな!といまでも思うのは2018年。活動が始まって3年目とかですよね。あの辺りから”川の見方”というか、”プロジェクトの見方”というか、”プロジェクトの向き合い方”というか。ちゃんとプロジェクトを捉えながら私的に関わっていくみたいなスタンスが固まって、それらを踏まえながら実践し始めたのが2019年くらいですかね。
天野:私的というのは具体的にどういったことだった?
岩ヶ谷:僕の場合は、当時乙川で一緒に色々活動してくれる人たちに対して、ビジネスライク(業務的)に向き合ってても多分心の底からは信用はしてもらえないし、本当の意味で”その人たちのためにもならないだろうな”って思ったから、目の前に一緒に活動してくれる人たちのためになりたいって心から思ったんですよね。
天野:それまでは違ったの?
岩ヶ谷:今だから言えますけど、最初の1年目は割と仕事としてやってました。やっぱ天野さんと一緒にやってたから、そういうところは天野さんが決めるものだと思ってたところがあったし、自分が決めないとプロジェクトが動かないって感覚が、最初の1年目は多分あんまりなくて。で、色々あって2年目以降それじゃいかん!って思い始めたけど、そんなにすぐにはうまくいかなくて。それがようやくこう3年目の2019年ぐらいにちょっとずつ芽が出てきたのかなって感じですかね。
天野:なるほど。タイミング的にはてっちゃん(山田さん)と近いのかもしれないですね。
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石原:私は、2016年の最初、天野さんたちが作った〈おとがワンダーランド〉のポスターをどっかで見て、当時会社の中で地域材とか子どもにその自然体験みたいなことをやっていたので、乙川は舞台としてもいいし、ストーリーとしてもいいんじゃないかなと思って、説明会みたいなやつに参加しましたね。会場は市役所でしたよね。
天野:最初は、市役所ですね。
石原:割とぎゅうぎゅうにいっぱい人がいる説明会に行ったのが1番最初かな。割と知ってる人も多かった気がする(笑)。最初は会社として「おとがワンダーランド」に出店するみたいな形で、会社のメンバーと一緒に出てたのが最初。フェーズが変わったところというのは、私的にはそのONE RIVERというか、岩ヶ谷さんたちと一緒に活動し始めたのが2021年。会社と子育ての両立が厳しいだろうということで、正社員じゃない雇用のされ方に変えようと思って、ちょうどタイミングもあってお声がけをいただいて、ONE RIVERの活動に加わったというのが、私としてフェーズが変わったタイミングだったかなと。
天野:でも石原さん、それ以前にもう会社フェーズじゃなくなってたような気もしているんですが。
石原:それはなんでかって言うと、やっぱり会社の事業業務内ではやらせてもらえないなっていうこともあって、個人として動き回ってこともたくさんありましたね。
天野:あぁ。いろいろ葛藤があって、ONE RIVERに出会ったってことですね。
加藤:私は2023年かな。ONE RIVERのデザインを担当されていた桑田亜由子さん(大学の先輩)から、ウェブまわりが多少なりともできるということで、ご紹介いただいて参加させてもらったのが初めてかなと。私あんまり今までの人生でそんなに能動的に動いたことがなくて(笑)。ONE RIVERで誰かのお役に立てたらと明確に思ったのは、『川びらき』に参加させてもらった時、みんながおもむろにヤグラを立て出して、「あ、全部自分たちでやってるんだ!」って思って、何か私も役に立てることがあるのかなと思ったっていう。
岩ヶ谷:覚えてるな~!加藤さん、はじめてONE RIVERのイベントに参加してくれたときにも関わらず、いきなり右も左も分からず、山田さんトークイベントの収録をやらされてた時だよね(笑)。
加藤:はい(笑)。DIY じゃないけど、全部自分たちでやってるところにONE RIVERらしさを感じたなっていうの覚えてます。
天野:それで初めて能動的に。またいままでの3人とはちょっと違うフェーズの入り方がありそうだなっていう風に思いますね。
西村:僕も加藤さんと同じというか、ある程度出来上がっているところにお邪魔させてもらっているので。正式に入ったのは、2023年の9月で、関わることになった経緯に繋がるんですけど、前職に建設コンサルで仕事をする中で、なんか人事感というか。仕事のための仕事って感じがあった中で、もっと人に近い仕事の方がまちづくりの中で自分がやりたいなっていうのを、あらためて1年間働きながら気づいたことがあって。その会社にいた時のカウンター的な理由から、次の仕事を選ぶ時は「おもしろい人に出会える場所で働こう」っていうようなところが起点になりました。ボトムアップなまちづくりっていうのを自分も体感したかったというのが最初のイメージですね。
岩ヶ谷:前の職場を退職して、キャリアブレイク期間を利用して海外に行こうとしてたんだよね。のちょっと前に出会ったって感じだよね。
西村:1ヶ月カンボジアとベトナムに滞在して、帰ってきた夏頃にONE RIVERがアルバイトを募集してて「おお!ここか」って感じでしたね。
天野:時間のスパンで言うと、2016年くらいから乙川の活動が始まってて、10年くらい経ってるっていう。「おとがワンダーランド」の5年と「ONE RIVER」としての5年がありますね。
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前田所感:”出会い”という言葉は、後付けされた結果論なのかもしれないですが、一人また一人と少しづつ輪が広がっていく感覚を、お話を伺いながら感じていました。
過去に実施してきた活動それぞれに、メンバー各々の想いが積もり、活動ひとつとっても昨今のキーワードとなる”多様性”を感じる取り組みであり、あらためて持続的に広まっていくことで、また新しい出会いの場に発展することを願って、これから活動の一役を担っていければと思います。
2ページ目につづく(6月10日 公開予定)