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【開催レポート】はじまりの春、出会いの春。2026年も岡崎市下山学区でお米づくり「となりの田んぼ」の1年がスタートしました
今年も「となりの田んぼ」の1年がはじまりました!
岡崎市下山学区にある田んぼで、地元の方々のサポートを受けながら、1年を通して稲作を体験できる取り組み「となりの田んぼ」。まちと里をつなぎ、地域のことを好きになる人や、農ある暮らしに触れる人を少しでも増やしたいという想いから始まったこのプロジェクトも、今年で4年目を迎えました。
2026年4月19日(日)、やわらかな春の陽気のなか実施した今年最初のプログラム「説明会・もみまき」には「普段食べているお米がどのように作られているのか、4月から小学生になる娘に、“知識”としてだけでなく“実体験”として学んでほしい」「何事にも負けない植物の力強さを知ることで、これからの山あり谷ありの人生の道標となれば」といった想いを持った方々にご参加いただきました。本レポートでは、そんな当日の様子を振り返りながら、「となりの田んぼ」がどんな取り組みなのか、そしてここから始まるお米づくりの入口である、「もみまき」についてお伝えします。
地域の生の声と「となりの田んぼ」の目的を届ける
「となりの田んぼ」の舞台は、岡崎市の中山間地域のひとつである下山学区です。説明会では年間プログラムの全体像をお伝えする前に、まずは地域のことを知る時間として、本企画を主催する「しもやまYAMABIKO倶楽部」代表の成瀬さんから下山の魅力や現状の課題についてお話しいただきました。耕作放棄地の増加や担い手不足など、地域に暮らす方のリアルな声に触れることで、「となりの田んぼ」という取り組みを、稲作体験して終わりにするのではなく、自分たちにも関わりのある現実的なテーマとして受け止めてもらいたい、そんな意図があります。特に保護者の方々にとっては、印象に残る時間になったのではないでしょうか。
また、「となりの田んぼ」では地域の方々のご協力に加え、学生ボランティアにも積極的に関わっていただいています。参加3年目となる先輩学生が後輩を連れて参加するなど、世代を越えた関わりも生まれています。学生たちは運営を支えながらも、参加者に最も近い立場で一緒に手を動かす存在であり、この場の雰囲気をつくる大きな役割を担っています。
子どもの自発性を促す問いかけを
このように多様な関わりによって生まれる場の雰囲気を活かし、「となりの田んぼ」では子どもたちの自発性を引き出すための問いかけも重視しています。
もみまきを前に、参加者の皆さんに家族ごとで自己紹介をしていただき、「お米と一緒に食べたいもの」を発表してもらいました。こうした問いかけをきっかけに、年間を通じて子どもたちが「自分から話してみたい」と思える場面を少しずつつくっていくことも、「となりの田んぼ」の大切な要素のひとつです。
単発のプログラムではないため、1年を通して何度も顔を合わせるなかで、参加者同士や運営との関係性は少しずつ深まっていきます。これまでの実施でも、そうした安心感や信頼感の積み重ねが、子どもたちの自然な発言や行動を引き出してきました。今年もこうした関係性の中で、子どもたちの自発性が育まれる場づくりを目指していきたいと思います。
お米づくりの始まり、いざ!もみまき
「もみまき」は稲作体験の最初のステップで、稲の種といえる種籾(たねもみ)を土にまく作業のことを言います。家族ごとにそれぞれ育苗箱(いくびょうばこ)と呼ばれるケースが用意され、まず土を入れて慣らします。十分に水をかけて水分を含ませた後、全体が均等になるように土の上にもみをまき、さらに土をかぶせて作業完了です。
5月の田植えでは、この日まいた籾(もみ)から育った苗を植えることになります。現在の米づくりでは、このもみまきの工程も機械で行われることが一般的ですが、「となりの田んぼ」では、まず自分の手でふれ、もみの感触を確かめるところから始めることを大切にしています。手のひらにのせたもみを、指のすきまからこぼすように、やさしく、まんべんなく振りかけていきました。このあとはご協力いただいている山田農園さんにバトンを渡し、苗が育つのを待ちます。5月の田植えに向けて、元気に大きく育ってくれることを願うばかりです。
「となりの田んぼ」の先輩たちの声に耳をかたむける
もみまきから始まる1年の取り組み。その先にどのような広がりがあるのかを感じさせてくれるのが、「となりの田んぼ」の先輩たちの存在です。「となりの田んぼ」には、初めて参加する方向けの「チャレンジコース」に加え、チャレンジコースを修了した2年目以降の方を対象とした「ステップアップコース」があります。
今回のプログラムの最後には、ステップアップコースの参加者から、チャレンジコースの参加者に向けて激励の言葉が贈られました。
「となりの田んぼに関わり始めて4年目です」「去年はそちらにいました。楽しくて、もっとやりたくてステップアップコースに進みました」
そんな先輩たちの言葉のひとつひとつが、これから1年をスタートする参加者にとって、大きな後押しになります。チャレンジコースのその先にある姿を具体的に感じてもらえたことも、今回の大きな成果のひとつでした。今後も先輩参加者の声を聞いていくような場も積極的に設けていきたいと思います。
次回(5/17)はいよいよ田植え!
初回(もみまき)レポートは以上になります。
次回の「となりの田んぼ」は、5月17日(日)のプログラム②「田植え」です。4月に蒔いたもみから育った苗を、みんなで協力しながら昔ながらの方法で手植えしていきます。田んぼのどろに触れながら、力を合わせて植えていく田植えは、まさに人数と体力が頼りの作業。年に一度の貴重な体験です。次回のレポートも、ぜひお楽しみに。(西村)
★お知らせ:岡崎市にあるケーブルテレビ局ミクスネットワークさん「チャンネルミクス」さんに取材いただきました!
岡崎市のケーブルテレビ局ミクスネットワーク「チャンネルミクス」さんによる取材がありました。レポーターの方には参加者として「となりの田んぼ」に1年間ご参加いただきます。ここから始まる時間を、ぜひ一緒に楽しんでいきましょう。活動の様子がどのように伝えられるのか、こちらもぜひご注目ください。