2024.10.10_君は岡崎の地形を感じたことがあるか。 岡崎市の立体模型に見た高低差。
10月12日(土)から27日(日)の16日間、乙川流域内にある自然資源「水・木・石・米」をテーマにした企画展『乙川ふむふむ博物館 ~一つの川を舞台にした、つながりの物語展~』をNEKKO OAKZAKIにて開催しました。
その準備に追われていた9月末、私は水ブースに展示するための立体地形模型(1/35000 すなわち実際35mを模型1mmで表す)を制作していました。岡崎市全域の地形(高低差)が一目でわかる、そして乙川(男川)の始まり(源流)がはっきり見える模型。印刷した地図をもとに、等高線を基準にして1㎜厚のスチレンペーパーをカットし、貼る。さらにカットして、重ねて、また貼る。最後には計15枚を積み重ね、起伏のある地形模型になっていきました。
岡崎市の地形は、南西側(矢作川辺り)に平地が広がり、北東側(旧額田町・オクオカエリア)に向かうにつれて標高が上がり、山地へと変わっていきます。そこに岡崎市域の境界線を重ねた時、隣の豊田市との境が「尾根」や「川」であることに改めて気がついて感動したのを覚えています。
なぜ、そこに川が流れているのか。
なぜ、そこに人が住んでいるのか。
なぜ、そこに境界線を引いたのか。
模型を作ることによって地図(平面)では気づかないことに気が付き、理解が深まることは建築の勉強を通じて知っていたつもりですが、今回は建築模型とは縮尺が全く異なる地形模型ということで、詳細よりは大まかな距離感や高低差、そこ山や川といった要素がどう関係しているかが重要なポイントだった印象がありました。
岡崎市内において、行ったことのない地域がたくさんあるなかで、今後は模型だとこの辺りだな、という実感をもって訪れることができそうです。模型は単なる企画展示におけるビジュアルツールではなく、作り手の学びを深める手段として大いに活用できるものと改めて認識できました。模型を見たい方はぜひ気軽にONE RIVER事務所へお越しください。(西村)
『乙川ふむふむ博物館 ~一つの川を舞台にした、つながりの物語展~』の展示概要はこちら
乙川と暮らしのつながりをテーマにした展示及びトークイベントを開催します『乙川ふむふむ博物館 ~一つの川を舞台にした、つながりの物語展~』 | お知らせ | ONE RIVER
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乙川ふむふむ博物館にご来場いただきありがとうございました。 | レポート | お知らせ | ONE RIVER
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本特集(playback!ONE RIVER)では2024年シーズンにONE RIVERで関わらせていただいた、様々な取組みの様子をスタッフが寄せた情熱のエッセイと写真とともにふり返ります。私たちの活動やそれに向き合う想いを知り、乙川に遊びに来たくなる。ONE RIVERに会いたくなる。そんなきっかけにしていただけたらと思います。