冷たい風に、背筋がシャキッと伸びる冬の朝。12月の乙川は水位が下がり、また違った様相を見せてくれます。「自分たちが使う場所は、自分たちの手できれいにする」…そんな想いからスタートした「おとがわリバークリーン」。毎月第二土曜に定期開催していますが、12月はより規模を拡大して開催されます。私は昨年に引き続き、スタッフとして2回目の参加をしました。

8時30分を過ぎると長靴や軍手、自前の胴長を身につけた皆さんが続々と集まって、会場は一気ににぎやかに。今回も市内に住む親子や学生の友達同士、企業の社員さんなど、いろいろな方に参加いただきました。グループに分かれて、大まかな担当エリアを決めたらレッツリバークリーン！空き缶やタバコといった定番品から、「なぜこんなものが!?」というような、意外なものもちらほら発見。「きっとこういうストーリーがあったに違いない」なんて、近くにいた方とお話しながら歩いているとまるで宝探しをしているようで、「あそこにはどんなものが落ちているかな」とワクワクを感じながら進めました。

参加して驚いたのは、タイヤの多さ。リヤカーいっぱいに積まれるほどのタイヤが川に捨てられて（流れて？）いるんだ、と衝撃を受けました。人の暮らしと川は、互いに影響しあってつながっている。双方のより良い関係を築けるように、見つめ直していかないといけないところもあると、この活動を通して実感したような気がしました。集まったゴミたちを分類して集計すると、昨年より少なくなったものや変わらないものなど、この場所の変化が見て取れて、継続していくことの大切さを感じました。

最後は恒例の綱引き大会。大人も子どもも、大きな声を出しながら一本の縄を引っ張り合って白熱のバトルでした。冬の澄んだ青空に、終わった後の皆さんの晴れやかな表情が印象に残っています。普段めちゃめちゃインドア人間の私ですが、みんなで集まってきれいにするって、楽しい。そう思わせてくれた1日でした。（加藤）

*おとがわリバークリーンは、毎月第二土曜日に開催している、ONERIVER主催の環境美化活動です。お申し込み不要でどなたでもご参加いただけます。 @riverclean_otogawa


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本特集（playback！ONE RIVER）では2024年シーズンにONE RIVERで関わらせていただいた、様々な取組みの様子をスタッフが寄せた情熱のエッセイと写真とともにふり返ります。私たちの活動やそれに向き合う想いを知り、乙川に遊びに来たくなる。ONE RIVERに会いたくなる。そんなきっかけにしていただけたらと思います。

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