この日は朝から、ささゆりバスの運転手である吉田さんにインタビューのアポをとるため、額田北部診療所を目指して、乙川沿いの県道を上流に向かって走っていました。北部診療所に着くと、ささゆりバスが駐車場に停まっていました。「ヒゲが伸びていたから、山からクマが降りてきたかと思ったぞ」とバスで待機していた吉田さんが冗談交じりに声をかけてくれました。
「来週水曜日にインタビューをお願いしたいんですが…」と話をするやいなや「いいぞ!水曜日だったら桃ヶ久保に10時45分に来てくれ」と即快諾してくれました。
ささゆりバスは、まちなかと下山学区を結ぶコミュニティ交通です。特認校制度を活用し下山小学校へ通う小学生や、下山から市内の高校へ通う高校生、市民病院や北部診療所へ通う高齢者の方々の大切な交通網となっています。吉田さんは、そんなささゆりバスの運転手を長年にわたって担当しており、乗車する人をまるで家族のように大切に気遣ってくれたり、知り合いの人がいれば声をかけたり、下山で行われる行事には毎回欠かさす参加されています。
ささゆりバスが下山にとってなくてはならない存在であると同時に、地域をあたたかく見守る吉田さんの存在そのものが下山になくてはならない存在なんだと改めて感じる一日となりました。
今回の取材の様子は下山学区の魅力を発信するフリーペーパー「しもやま育ち」にて紹介されていますので、ぜひ手に取ってご覧ください。(山田)

********

本特集(playback!ONE RIVER)では2024年シーズンにONE RIVERで関わらせていただいた、様々な取組みの様子をスタッフが寄せた情熱のエッセイと写真とともにふり返ります。私たちの活動やそれに向き合う想いを知り、乙川に遊びに来たくなる。ONE RIVERに会いたくなる。そんなきっかけにしていただけたらと思います。






関連エントリー