乙川と暮らしのつながりをテーマにした展示及びトークイベントを開催します『乙川ふむふむ博物館 ~一つの川を舞台にした、つながりの物語展~』
愛知県岡崎市の乙川を拠点に活動する市民団体ONE RIVERが、乙川と暮らしのつながりをテーマにした企画展「乙川ふむふむ博物館 ~一つの川を舞台にした、つながりの物語展~」を、10月12日(土)から20日(日)の9日間、NEKKO OKAZAKI(岡崎市康生通南3丁目 NTT西日本岡崎ビル1F)にて開催します。また、18日(金)にはゲストを招いたトークイベント「乙川ふむふむトーク」も開催します。
企画展では、岡崎市内を流れる乙川流域内にある自然資源「水・木・石・米」をテーマにした4つのブースを会場内に設けます。それぞれのブースでは自然資源にまつわる様々な情報や実際の現物を展示し、普段あまり気にかけずに飲んでいる水や、食べているお米がどこから流れ、どこで作られているのか?等といった、乙川のつながりから暮らしの実感を得ていただけるようなきっかけを提供します。また、トークイベントではゲストトークやパネルディスカッションでの議論を踏まえ、私たちのまちの中に潜む暮らしの豊かさを探る機会をつくります。
川を通してまちを知ることは、このまちにある暮らしの豊かさに触れる一つのきっかけになると私たちは考えます。ぜひ会場にお越しいただき、自分たちが暮らすまちを違った角度から見つめなおすきかっけになれればと思います。
イベント詳細(展示企画)
乙川ふむふむ博物館 ~一つの川を舞台にした、つながりの物語~
展示期間:2024年10月12日(土)~20日(日)【9日間】
展示場所:NEKKO OKAZAKI (愛知県岡崎市康生通南3-39 NTT西日本岡崎ビル 1F)
展示時間:11:00~17:00(火曜日は定休日)
入場料:無料
企画:ONE RIVER
協力:NEKKO OKAZAKI、九州大学大学院比較社会文化研究院、小原木材株式会社、ヤマドリ植物造形部、有限会社稲垣石材店、INASE、有限会社中根石材、額田南部の石積み文化の保全と活用を考える会、一般社団法人奏林舎、下山学区地域づくり協議会
内容:
会場内には、岡崎市内を流れる乙川流域内にある自然資源「水・木・石・米」をテーマにした4つのブースを設けます。それぞれのブースでは、対象の自然資源にまつわる様々な情報やそれらに関わる人々の営みの様子を写真や現物とともに紹介。一つ一つの自然資源を別々のものとして捉えるのではなく、それらのつながりが岡崎の日々の暮らしの輪郭を形成しているという実感を得て、そこから自分たちのまちへの誇りを醸成できるようなきっかけを提供します。
各ブースには、それぞれのテーマに合わせた書籍(絵本等)も展示します。会場内で休憩をしながら、ごゆっくり展示をお楽しみください。
トークイベント開催
乙川ふむふむトーク ~豊かに生きのびるための「おとがわ学」~
まちの真ん中を悠々と流れる乙川は岡崎の大きな魅力です。しかし時に災いを引き起こす、危険な一面も持ち合わせています。地球温暖化や人口減少が進む、これからの時代を豊かに暮らしていくためには、近いようで遠い乙川のことをもっと深く知る必要があると私たちは考えています。今回は乙川ふむふむトークと称し、日本全国の川を知り尽くす知花武佳先生をゲストにお招きし、乙川の自然に寄り添い、それとともに暮らす方法を考えてみたいと思います。私たちの暮らしの中に潜む「おとがわ学」を一緒に切り拓きましょう!
開催日:2024年10月18日(金)19:00~20:30
会 場:NEKKO OAKZAKI レンタルスペースA
参加費:無料
定 員:30名 ※トークイベントの様子はyoutube配信を実施します
ゲストトーク:川の姿から考える自然の特徴と人の暮らし方
ゲスト
知花 武佳先生
政策研究大学院大学 教授
1975年兵庫県生まれ。2003年に東京大学大学院博士課程修了、2023年より政策研究大学院大学教授。博士(工学)。専門は河川工学。河川流域における人のくらしと川とのかかわりについて研究しつつ、小中学生や高校生むけの河川教育にもとりくんでいる。日本の一級河川本川はすべて源流部から河口まで視察した経験をもつ。
パネリスト
唐澤晋平
一般社団法人奏林舎 代表理事
愛知県幸田町出身。専門学校で環境全般を学んだ後、2009年より宮城県にて環境教育や森林資源の活用推進、東日本大震災の復興支援に関わる。
2014年に愛知県に戻り、岡崎市額田地域の中山間地に移住。環境教育や木材活用のプロジェクトに関わりつつ、2018年に一般社団法人奏林舎を設立。地域に根差した林業を通じた豊かな森づくりと持続可能な地域づくりに取り組んでいる。
中根利枝
マルタ園/marucafe 広報・企画・営業マネージャー
子育てや自営農家の経験を活かし、地域の子育てママや女性がほしい暮らしを育む場所「wagamama house」を2016年にオープン。6年間主宰運営。
その経営を活かし2023年より夫の実家家業であるマルタ園で農業の仕事から企画運営に従事。
2024年 marucafe OPEN。
歴史的背景含めた里山での地域産業や、園主の培ってきた土作りの価値を広めるべく、新しい取り組みに仲間と共に実践する。
五三裕太
ONE RIVER流域研究員、九州大学大学院比較社会文化研究院 助教
1996年東京生まれ。東京大学で土木工学を学び、2024年3月に博士課程を修了。6月より九州大学大学院比較社会文化研究院助教。博士(工学)。専門は川の景観。日本とヨーロッパの現場から現代社会における川の「楽しみ方」を探求中。乙川では2022年から研究を開始、2024年4月からは流域研究員としてONE RIVERの活動にも参画。
石原空子
ONE RIVERプロジェクトスタッフ
愛知県岡崎市出身。進学、就職で岡崎を離れるも縁あって再び岡崎に戻る。幼いころからすぐそばにあった川や自然。それらと共生しながら暮らす暮らしについての探求や啓発を行っている。趣味は川あそびと絵本の収集。
タイムスケジュール:
18:30~:開場
19:00~:トークイベントスタート・オープニング(趣旨説明)
19:10~:ゲストトーク「川の姿から考える自然の特徴と人の暮らし方」
19:40~:パネルディスカッション
20:15~:質疑応答・お知らせ
主催:ONE RIVER
共催:九州大学大学院比較社会文化研究院
協力:NEKKO OKAZAKI
※本トークイベントは公益信託エスペック地球環境研究・技術基金(エスペック環境研究奨励賞)の助成を受けて実施するものです。
展示会場のご紹介
今回の会場である「NEKKO OKAZAKI」は康生にある複合施設。施設内では、クラフトビールショップとカフェ&ベーカリーの2つのお店が営業。広々としたイートインスペースでは、購入した商品の飲食も可能です。施設奥にあるレンタルスペースは、トークショーやセミナー、ワークショップなどのイベント会場にぴったり。NEKKO OKAZAKI主催のイベントも定期的に開催されています。
施設は「公園のような空間」をコンセプトに、NEKKO OKAZAKIの前にある中央緑道から連続する開放的な空間となっており、店内は公園から自然と足を踏み入れ、店の奥へと足を進めたくなるようなデザイン。内装には、地元産の片麻岩や木材、植栽が採用されており、地域性を感じます。今回の展示テーマにぴったりのこの場所をお借りし、9日間の展示を実施します。