2024.09.12_下山に吹く秋の風。揺れる稲穂と語る背中に見る未来。
収穫したミネアサヒの玄米を、大事に大事に食べている西村です。普段食べるものがどんな過程を経て育ち、どのようにして自分の目の前に届くのだろう。スタッフとして下山学区稲作体験プロジェクト「となりの田んぼ」に関わるようになって、今まで以上に「食」について考えるようになりました。色々なことを見なくても、考えなくて生きていける世の中で、見えにくくなっている部分を想像するために私もまだまだ意識的に学ばねばなりません。
まだまだ暑さの残る9月、下山(岡崎市の中山間地域)は、岡崎市の中心部と比べ標高も高く、さらに周りが山に囲まれて日がさえぎられるためか、一層涼しい風が吹きます。チャレンジコースのプログラム第4回「稲刈り」を2日後に控えたこの日も、黄金色に実った稲穂がサワサワと揺れていました。
参加者の皆さんが安全に、楽しく稲刈り体験ができること。そのための準備としてこの日はあぜ道の草刈りをしていました。美しい田園風景を背景に、体の一部のように草刈り機を扱う先人たち。その背中が私には、「自然とともに暮らす(言い換えると自然の時間で生きる)ことが当たり前」で「人にとっても無理のない(不自然でない)生き方」だと語っているように見えました。普段まちで働いているからこその感想かもしれませんが、この風景を見て感じた印象はずっと心に残ると思います。(西村)
*となりの田んぼプロジェクトは、岡崎市下山学区にある田んぼで、地元の方々のサポートを受けながら一年を通して稲作を体験できる取り組みです。https://one-river.jp/programs/programs/tonarinotanbo.html
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本特集(playback!ONE RIVER)では2024年シーズンにONE RIVERで関わらせていただいた、様々な取組みの様子をスタッフが寄せた情熱のエッセイと写真とともにふり返ります。私たちの活動やそれに向き合う想いを知り、乙川に遊びに来たくなる。ONE RIVERに会いたくなる。そんなきっかけにしていただけたらと思います。