【スタッフコラム_vol.2】先輩アルバイトスタッフ西村さんにインタビュー(担当:石原)
ONE RIVERのスタッフは専業で働いている人は少なく、それぞれに他の会社などで働きながら活動に関わっています。興味のあることや大切にしたいものも追求しながら、社会に貢献し、生活を成り立たせるのは簡単ではないですが、楽しさもたくさんあります。このような働き方をしている人は岡崎では少ないものの、これからの時代は増えてくるのではないかと思っています。今回募集するスタッフのみなさんにも、自分の好きなことを大切にしながら、ONE RIVERの活動も実施していただきたいと思います。
そこで、名古屋市内のシェアハウスで暮らしながら、ONE RIVERに週2回通い、名古屋市内のまちづくりの会社でも週に3回働いているアルバイトスタッフの西村さんにお話しを聞きました。2拠点で働くことのメリットや大変さ。そして、2年間ONERIVERでアルバイトをして感じていることをお話しいただきました。ぜひお読みください。

ONE RIVERを知り、働き始めた経緯を教えてください。
前職を辞め、フリーのライターをしていた時に「西村くんの好きそうな活動だから取材してみて。」と、ライターの先輩にすすめられて2023年4月に、殿橋テラス(※1)に取材に伺ったのがONE RIVERと僕との出会いでした。岩ヶ谷さんに取材させていただき、その熱い思いをお聞きして、記事にさせてもらった後も、個人的に興味があってSNS等で活動を追わせてもらっていました。そうしたら、求人情報が出てきて思わず応募しました!
応募しようと決めた決め手はなんでしたか?
前職は建設コンサルとして、行政とのまちづくりを行っていました。でも、やりたいと思っていたことと目の前にくる仕事に差があり思い切って転職を決めました。
そういう経緯があったので、今度の転職では、将来なりたい自分のイメージをいろいろ考えながら就活をしていたんです。そんな中で、ONE RIVERなら、面白いことやってるし、面白い人が集まって来ていて、この中なら自分も面白い人になれるかもと思ったんです。
また、ビジョンとして「100年」というのを掲げていて普通の会社が考えていないような長さでとらえているのが面白いと思いました。都市に暮らす人が見えていないもの(本来はあるのにかくれてしまっているもの)を見ようとしている。そういう視点がおもしろいし、本来的には、自分もそう思っていたんだって、思い出させてくれるようなところもあり、もっと知りたいと思ってアルバイトに応募してみました。

現在は、名古屋の会社とONE RIVERの2か所で働いていますが、2か所で働くことの魅力や大変さを教えてください。
1つの会社で働いていると、人間関係や考えがどうしても固着すると思うんですが、2つの会社で働いていると日々色んな考え方に触れたり色んな人に会えるのはすごくいいなと思っていますし、今はそうやって色んな所に顔を出しながら、自分に合うものを見つけたり、合わないものとどう折り合いをつけるかみたいなものを探っている所といった感じです。
一方で、デメリットは時間的にも深さ的にもコミットしきれないという不安や申し訳なさみたいなのを感じてしまうというところだと思います。
ONE RIVERで働いてみて、一番楽しいことはなんですか?
やっている活動が、未来の誰かに届いているかもと思うときですかね。
具体的には、「川ぐらし(※2)」とか「となりの田んぼ(※3)」なんかは、そこに来てくれた人が川上や田んぼに興味を持ってくれて、それが子どもたちが大きくなった時の将来の選択肢の中に影響があったりする可能性ってあると思うんです。
また、いろんな活動を個人のインスタにあげると、それを「面白い」って感じてくれている人がメッセージをくれたり直接感想をもらえる時は嬉しいですね。先日も、東京の子から岡崎のことを教えてほしいと言ってもらえてとても嬉しかったです。市民からボトムアップしてまちを作っている感じというか、自分でやっている手応えがありますよね。

川ぐらしの石ブースで石積みを体験する子どもたち

イベント前に地域の方と草刈りをする西村くん
では、最後にどんな人にONE RIVERに来てほしい、西村さん目線から合っている!と思いますか?
別のところで働いていて、何か違うと思った人にはおすすめです。僕がそうであったように。
あとは、岡崎に住んでいるとか、これから住みたいという人に来てほしいですね。僕が名古屋から通うのに距離という壁を感じているというのもそうですし、ONE RIVERでの活動は岡崎というまちの解像度をあげてくれると思いますので。
あと、個人的には同世代歓迎!です。
(※1)2016年から4年にわたって実施された社会実験の結果等を踏まえ、2021年に岡崎市の整備により完成した乙川を眺められるデッキスペース。河川敷への誘導や官民が連携して川とまちをつなぐ水辺拠点となることを目指し、ONE RIVERが実施した取り組み。
(※2)ONE RIVERで1年に一度実施している乙川の上下流連携をテーマとした啓発活動
(※3)岡崎市の中山間地域下山地区で実施している稲作プログラム。年間を通じて約20〜30組のご家族が参加している。
インタビュアー:ONE RIVER 石原空子