「自然と向き合う難しさを知る ちょっと悔しかった稲刈り」

9月15日(日)、2024年度となりの田んぼプロジェクトステップアップコース第5回「稲の観察と稲刈り」を実施しました。大切に育ててきた稲にお米が実り、黄金色に変わりいよいよ稲刈り!みんなで待ち望んだ日でした。
しかし、この日は稲刈りの計画を縮小して実施することに。理由は前日の夜から朝方にかけてたくさんの雨が降ったために、稲が濡れているため脱穀をする「コンバイン」という機械に稲を入れることができないからです。予備日である翌週も雨予報であることから、この日に規模を縮小して開催することにしました。スタッフにとっても苦渋の決断でした。
念のために雨具も用意していただきましたが、集合時間には快晴。気持ちよく活動することができました。

まずは、田んぼで収穫前の稲の観察です。前回と前々回の観察の数字と比べながら、どれほど大きくなっているかと期待して計測!しましたが、8月からはほとんど大きくなっておらず、みんなでびっくりしました。ですが、前回は青かった葉っぱが黄色に変わりお米もしっかりできていて稲の様子が随分変わっている様子をじっくりと観察しました。こどもたちの中には1つの穂にいくつ実がついているか数える子もいて、お茶碗一杯分のお米だとどれぐらいの本数が必要なんだろうかと親子で計算する姿も見られました。絵を描き色塗りをしたものを各自発表して観察は終了。




いよいよ稲刈りに入ります。今年で2年目のメンバーはみんな経験者ではありますが、鎌の使い方や注意点をおさらいし鎌を持って田んぼへ向かいます。すべて刈り取るという予定を変更し、次回の収穫祭に向けて自宅ではざかけをする分だけ各家族で刈り取ります。
予定よりも作業量は随分減ってしまいましたが、その分丁寧にみんなで分担しながら稲刈りを行うことができました。自分たちで全部刈り取ることができず、悔しさの残る稲刈りではありましたが、天候など自然と向き合うことの難しさや農家さんの苦労や努力、そして工夫を知ることのできる機会となりました。




最後はYAMABIKOに戻り、この先の乾燥→脱穀のお話しをしました。年間計画を立てる中でリクエストの多かったはざかけ米と機械で乾燥させたお米の食べ比べを次回の収穫祭では実施するため、各自今日刈った稲を持ち帰り2週間以上はざかけをした後、自宅で脱穀をしたものを次回持ってきてもらいます。そのため、脱穀の実演と練習を行いました。
さかさまにしたお椀に挟んだ稲を引っ張ると、さあどうなるかな?
積極的な子どもたちが、われ先にとアシスタントを申し出てくれ、ぎゅうぎゅうになりながらやってみると…綺麗にお米の粒が取れました。そして、もみ殻と玄米を分ける脱穀作業も、すり鉢とソフトボールで体験。こちらも子どもたちが順番を争いながら実践し、無事に玄米を取り出すことができました。
やることは決して難しいことではありませんが、手作業となると刈り取った稲からごはんにするのも一苦労。機械化が進んだことで、随分自分たちの暮らしは楽になったのだと実感することができました。
今回ははざかけと脱穀という宿題をお持ち帰り。次回の収穫祭まで、もうあと一頑張りです!